三門峡ダム


sanmenxia

山西省と河南省の省境に位置する三門峡ダムは、計画当時、世界第二位の規模を誇る超大型プロジェクトだった。治水と利水によって華北一帯を安寧・豊穣の大地に変え得るという点では、世界最大のインパクトを持った計画だった。戦前に日本が計画し、閣議決定も経た案件だったが、戦局の悪化でデスクプランのままで終戦を迎えた。
新中国成立後、中共はソ連の技術協力を得て、この超大型プロジェクトに臨んだが大失敗に終わっている。ダムの構造ではなく、運用に問題があった。堆砂が進んだ三門峡ダムによって黄河はせき止められ、上流の町や村を水没や洪水の危機にさらしている。遠くない将来に取り壊される運命にある。

初出:http://shanxi.nekoyamada.com/archives/000218.html

Related Posts

  • “大黄河治水”三門峡ダムの戦前・戦後2005年8月25日 “大黄河治水”三門峡ダムの戦前・戦後 戦前は国府と日本、戦後は中共政府と、為政者は変わっても共通して黄河治水の要とされてきたプロジェクトがある。三門峡におけるダム建設だ。この壮大なプロジェクトは、終戦でデスクプランと […]
  • 黒光り2006年7月16日 黒光り
  • 蒋介石の”以水代兵”―黄河決壊事件の人的被害2006年2月23日 蒋介石の”以水代兵”―黄河決壊事件の人的被害 日本軍の武漢への侵攻を恐れた中国軍は、1938年(昭和13年)6月、河南省の花園口で黄河を決壊させた。決壊によって流れ出た水は、河南省はおろか遠く安徽省まで冠水させた。蒋介石は自 […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

post date*