華北戦線、1937年
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背の高い薮のなかから前方を警戒する機関銃隊。射手が構えるのは握把の形状から、新型の口径7.7ミリ九二式重機関銃と思われる。銃身に保弾板が挿入され、横には装填手、後には弾薬手が控えている。弾丸が飛び交ってはいないが、撮影用にポーズを付けたものではない。
写真では分隊長らしき兵士が双眼鏡を覗いている。銃身を三脚に据え置き、弱装弾を使用する九二式重機関銃は、非常に高い集弾性を誇り、遠距離からの狙撃を得意とした。専用の光学眼鏡も用意されていた。 日本陸軍では、歩兵大隊に機関銃中隊を配し、重機を中心にした歩兵体系を終戦まで維持した。日華事変が起きると、日本陸軍は満州に駐留する師団から重機を集めて機関銃隊を編成し、中国戦線に派遣している。例えば、第七師団では独立機関銃第五、第六の二個大隊が編成され、うち第五大隊は第一軍の第百八師団に配属されて山西省中部で作戦に参加している。日本陸軍にとって日華事変初期、すなわちこの写真が撮られた頃が最も装備充実した時だった。 |

