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黒光り


山西省保徳県にて。黄河。1997年。

山西省の西に位置する保徳県は、黄河を挟んで陜西省と接している。対岸の陜西省側に立つ工場群から排出される廃液のためか、母なる黄河は黒く光っていた。カメラを向ける私に、北京のカメラマンが冗談交じりに「国連に報告するためか?」と声をかける。渤海湾に注ぐまで、下流はここから二千キロはある。数億人の民がこの黒い水に依存している。


山西省と河南省の省境に位置する三門峡ダムは、計画当時、世界第二位の規模を誇る超大型プロジェクトだった。治水と利水によって華北一帯を安寧・豊穣の大地に変え得ると...
戦前は国府と日本、戦後は中共政府と、為政者は変わっても共通して黄河治水の要とされてきたプロジェクトがある。三門峡におけるダム建設だ。この壮大なプロジェクトは、終戦でデスクプランとして終わった日本の計画を上回る規模で、戦後に中共政府によって実行に移された。ところが堰堤完成後わずか二年で大量の土砂が堆積し、完全な失敗に終わった。
# yama : 2006年7月16日
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